『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』
2009年英国・日本/97分DVD・カラー
監督・撮影/早川由美子
追加撮影/Paul Wright Brian Haw
主な登場人物/ Brian Haw Barbara Tucker Maria Gallastegui C.N. Easton (愛称 Bunny)
Carolyn Emmerson 椎野 綾
■『ブライアンと仲間たちパーラメントスクエアSW1』 あらすじ
イギリス、ロンドンの国会議事堂、その前にある広場、パーラメント・スクエアには、国会議員たちにとって”eyesore”(目障り)な存在がある。なんと、ここにテントを張って生活をしながら、8年以上家にも帰らず、1日も休まず、英米政府のテロ撲滅戦争に抗議している男性がいるのだ!
Brian Haw(ブライアン・ホウ、1949年生まれのイギリス人)は、2001年6月2日にパーラメント・スクエアで抗議活動を始めた。彼は、「イラクの子供たちを殺すな!」、「嘘つきブレア!」などと書かれた大きなプラカードや横断幕を堂々と掲げ、年中無休のデモを展開している。イギリス議会は何度もブライアンをパーラメント・スクエアから追い出そうと試みてきた。ブライアンの排除を目的として制定された法律までできたが、彼らは独特のユーモアとアイデアで対抗しながら、今日まで抗議活動を続けている。
映画は、ブライアンと彼のサポーターたちを、約1年半に渡って追い続けたドキュメンタリーである。これまでの生活を捨て、彼と共にここで生活することを選んだシングルマザー、半世紀以上反戦活動を続けるおじいさん、エキセントリックな人形アーティスト、元労働党内閣の政治家、日本からやってきた大学生たちのインタビューを通して、王室でもサッカーでもない、”新たなイギリス”が描かれる。
|